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灯篭に寄り添う如く杜鵑草
◇光
灯篭に寄り添う如く杜鵑草
紫の斑点競う杜鵑草
⇒どこかの寺院の灯籠でしょうか。そばに杜鵑草が咲いていた。供花のように。
「紫の斑点」は杜鵑草の季語の中に含まれている情報です。つまり杜鵑草だけで読者は「紫の斑点」を思い浮かべます。季語の説明をしないということは基本です。
蒼月さん選句。
灯篭に寄り添う如く杜鵑草
⇒お寺だろうか。日陰にひっそりと咲く杜鵑草が静かな境内を想像させる。
:我が家の庭の隅にある小さな灯篭を詠んだ。
杜鵑草の斑点や斑を詠んだ句があるのでつい紫の斑点と詠んでしまった。せめて紫をやめるべきだった。
◇長月
風吹きて倒れて咲きぬ杜鵑草
杜鵑草絣模様に花咲きて
⇒あいにく風が吹いて倒れてしまったけどまだ咲いている。生きていたんですね。
後句も季語の説明っぽいですが、絣の様と見たところはひとつの発見ですね。ただ、植物の季語は樹木は別にして花の咲いている状態を指しますので「咲く」は蛇足の場合が多い。
勝山さん選句。
風吹きて倒れて咲きぬ杜鵑草
杜鵑草の見掛けとは違う生命力の強さを詠んでいる。「風吹きて~」は理がつくので不要では。
遊介さん選句。
風吹きて倒れて咲きぬ杜鵑草
→ 倒れても花開く杜鵑草です。やまほととぎすは清楚で茶花にしたいけれど、ほととぎすは直立で面白味に欠け茶花には不向きです。
庭に蜥蜴が休んでる。今年はよく見かけるので蛇はいない。蛇がいると蜥蜴は姿を見せない。
タマスダレ。Sさんが肥料をやったらまた咲きだした。
ノウゼンカヅラ。
ハナノトラノオ。
デュランタ。
「オペラ座の怪人」を見る。
以前劇場で見たことがあるが、とぎれとぎれに覚えていた。
「「キャッツ」「エビータ」などの大ヒットミュージカルを生みだした作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーの舞台「オペラ座の怪人」を彼の製作で映画化。監督は「フォーン・ブース」のジョエル・シュマッカー。19世紀のパリ、オペラ座。その地下に住む謎の怪人ファントム(ジェラルド・バトラー)は、新人歌手クリスティーヌ(エミー・ロッサム)に惹かれ、姿を隠して歌を指導し彼女に主演させるためベテラン女優を負傷させるが、クリスティーヌは青年貴族ラウル(パトリック・ウィルソン)と恋に落ちる。」
ジェラルド・バトラーは弁護士出身。
アンドリュー・ロイド=ウェバーの2番目の妻は、『オペラ座の怪人』のオリジナル ロンドン キャストでクリスティーヌ役に抜擢した歌手のサラ・ブライトマンで、二人は1984年から1990年にかけて結婚生活を送っている。Sさんは知ってたようだが知らなかった。
松の川緑道
大曲の花火
矢上川
慶応病院
勝ったよ
井田周辺散策
迎え火の次男と先祖に囲まれて
◇光
迎え火の次男と先祖に囲まれて
迎え火の柔らかき風頬よぎる
⇒亡くなった次男も先祖も迎火に導かれて帰ってきた。囲まれてだから火の回りにおられるということかな。
火を消すほどではない宵の風が通り過ぎる。
蒼月さん選句。
迎え火の柔らかき風頬よぎる
⇒こちらも「仏来給うけはい」である。柔らかい風という表現が仏と響きあっている。
はなさん選句。
迎え火の柔らかき風頬よぎる
作者の頬をよぎるにより身近な人と思われる。
野里子さん選句。
迎え火の柔らかき風頬よぎる
→頬をよぎる風は、何かを思わせてくれます。
:次男はご先祖様に囲まれて安楽に過ごしていると願う。次男は夢に時々現れていたが、この頃は成仏したのか現れなくなった。
迎え火の時は不思議と柔らかい風が頬をよぎる。亡くなった方々が風に乗ってやってくる。
◇長月
迎え火の今年も聞こゆただいまと
玄関に迎え火ありてほの暗く
⇒迎火を焚くと今年も亡くなったものたちが帰ってくる。ただいまという声が聞こえるようだ。こちらも「おかえり」。
迎火は小さな炎だからその周りだけが明るい。あとは宵闇の中。
遊介さん選句。
迎え火の今年も聞こゆただいまと
→ いつも心に居る亡き人だけれど、迎え火により生前の日常生活が一瞬戻ったように思った。
野里子さん選句。
迎え火の今年も聞こゆただいまと
→いつになっても忘れることができない。生前の姿が浮かんできて離れることはないでしょう。
三四郎さんから次の兼題を依頼されたので「「杜鵑草 (ほととぎす)」で出題した。
雨が降り出すと言うので早めに庭に出る。
ノウゼンカヅラ。
百日紅。
夏水仙。
ミニバラ。
ヤブラン。
ムクゲ。
コムラサキシキブ。
コバノランタナ。
土砂降りの雨が雷とともにやって来た。これで少しは涼しくなるかな。
「寅次郎わが道を行く」を見る。
「結婚か?仕事か?で揺れ動くショーガールの人生を描く第21作。かつて実在した松竹歌劇団のショー風景を織り込むなど華やかな印象の作品で、マドンナ奈々子(木の実ナナ)のラスト公演に向けて盛り上がるプロセスは見事。野暮ったさ丸出しの田舎青年演じる若き日の武田鉄矢と、渥美清の珍師弟コンビは爆笑必至。」
1978年の作品。松竹歌劇団は1996年をもって解散。哀愁を感じる。
Sさんは木の実ナナを見たことがあると言う。マドンナ役として今までより出番が多いと言う。
WEB飲み会
藤浪投手勝利
ガス灯
戦場のピアニスト
猛暑は続く
寅屋に下宿している中村雅俊は失恋の末に自殺未遂のガス爆発を起こす。
寅さんは長崎の実家に逃げ帰った中村雅俊の姉の藤村志保に惚れてしまう。・・・」
新涼や朝一杯の水美味し
新涼や朝一杯の水美味し 光
勝山 ○起きがけにコップ一杯の水を飲み干す。初秋の朝の気持ちの良さが伝わってくる。
蒼月 ○朝の牛乳をごくごく飲む句があったが、新涼にはなにか冷たいものを飲むイメージがあるのだろうか。掲句では水美味しとストレートに表現している。暑いときには冷たい水が一番美味しい気がする。冷たい井戸水であればなおさらである。
あゆか○昨日迄と少し違う爽やかさを水に感じる。
馬空 △水美味しの表現を変えた方が良いですね。美味しでなければ〇でした。形容詞でなくて例えば井戸の水ではどうでしょうか。
三四郎△実感がある。
あの世まで妻と一緒の生身魂 光
蒼月 *夫婦で長寿をまっとうしたい、という気持ちは伝わるが、生身魂という言葉が適切かどうか。
辞めなくて良かつたと泣く相撲取 光
長月 △照ノ富士のことですね。
蜩の鳴き声聞いて遊び終え 光
長月 ○夕方のシーンですね。
遊介 △そうです、もう帰る時間です。油蝉やニイニイゼミの鳴き声を聞いても思いませんが、なぜがカナカナを聞くと「おやっ、もう帰る時間だ。またねー」となる
道路わき埃まみれの鳳仙花 光
遊介 ○強い植物ですからどこでもどんどん繁茂する鳳仙花です。埃っぽい道路わきにも鮮やかに咲いている。舗装されていない田舎道を想像します。
新涼のさわやかな日々短くて 長月
三四郎*「さわやか」も秋の季語。短くてまた暑くなったといいたいのか急に肌寒くなったといいたいのか?
お中元揃えて今日も達者なり 長月
蒼月 *これから贈るお中元を揃えているのか、頂いたお中元を揃えているのか。
かなかなの声の中行く北帰行 長月
三四郎*「北帰行」は歌謡曲の用語。
鳳仙花触れてはじける庭の隅 長月
染まりたる鎌倉朱の鳳仙花 長月
光と長月さんの特選句。
かなかなやかけら散らばる登り窯 三四郎
光 ◎登り窯はほとんど見られなくなった。使われなくなった登り窯を見学したがかけらが散らばっていて寂しい感じがした。それとかなかながよく合っている。
さら ○窯出しが済んだのでしょうね。出来が悪く割られてしまった作品ともの悲しいかなかなの鳴き声がひびきあっています。
勝山 ○もう使っていない登り窯。あたりに陶器の破片が散らばっている。かなかなが鳴いて寂しい。
馬空 ○取り合わせが独特で季語の本意に添った良い句ですね。
夢路 ○山代温泉に整備された九谷焼窯跡がありますが、古九谷の窯跡は山中温泉の九谷町(九谷村)にあり、あの古九谷がこの山奥で焼かれていたのかと感銘を受けます。当時はたくさんのかけらが散らばっていたと思います。今その破片があれば大変なお宝ですが・・。かなかなの鳴声が覆いつくしています。
野里子○散らばるが響いています。
あゆか○火を落とした登り窯は静かな存在感がある。かなかなの澄んだ声が窯と響きあう。
はな △かけらからかつての栄華の跡
長月 △美濃地方の登り窯の跡に良くあります。
生身魂メメントモリを棚に上ぐ 夢路
長月 ◎メメントモリを対比に出して上手い。
光 ○メメントモリの言葉は知らなかった。いつかは死ぬ身だと知ってることだ。それも棚に上げてしまおうという面白い句。
蒼月 *メメントモリとは「自分がいつか死ぬことを忘れるな」という意味のラテン語だそうだ。西欧の多くの芸術作品は骸骨でこのモチーフを直接的に表現している。さて、この句はどういうことを詠んだのだろうか。
野里子*棚に上げるのは物ではなく、自分の事は棚に上げる ということでしょうか。
遊介 *メメントモリの意味は判りますが、「メメントモリを棚に上ぐ」とは何ですか?
三四郎*死を忘れるなと言われてもよけいなお世話ということだろうけど「メメントモリ」という耳慣れない言葉を生身魂の句に使うのが適切かどうか疑問。たぶんこの生身魂はこの言葉は知らない。
はな *取り合わせがわからない。
庭の夏水仙。
まだ猛暑は続くが蝉の一夏は終わった。
ミニバラ。
ヤブラン。
「ムー一族」の再放送も最終回。
「『ムー一族』は、日本のテレビドラマ。TBS系列『水曜劇場』で1978年(昭和53年)5月17日から1979年(昭和54年)2月7日の間に放送された、コメディ仕立てのホームドラマである。」
「樹木希林、郷ひろみの若き日の名演、怪演が光る、1978年の放送当時に爆発的な人気を博したドラマです。東京・築地にほど近い足袋の老舗「うさぎ屋」を舞台に、一家と周囲の人々が繰り広げるホームコメディー。うさぎ屋当主夫婦を渡辺美佐子と伊東四朗が、浪人中の次男・拓郎を郷ひろみが演じます。そして樹木希林は家政婦・金田として登場。樹木希林と岸本佳代子の人気CMコンビが繰り広げる絶妙な掛け合い、ビンタの応酬も見どころです。郷ひろみ、樹木希林の懐かしのデュエット曲「林檎殺人事件」もお楽しみに。」
40年以上前の作品とは思えない新鮮さがある。皆がはつらつと演じている。
さすがになくなった方々も多い。樹木希林さん、南美江さん、伴淳三郎さん、左とん平さん、由利徹さん、細川俊之さん、たこ八郎さん、穂積隆信さん、荒井注さん、牧野茂さん、日吉ミミさんなど多くの方々が鬼籍に入っている。
アマゾンのプライム・ビデオで「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」を見る。
「ヴァレリアン 千の惑星の救世主の紹介:2017年フランス映画。宇宙を守るスペシャルエージェントのヴァレリアンとローレリーヌ。政府から与えられたミッションを遂行するために星から星へと飛び回る。全宇宙の存続をかけた陰謀に立ち向かい、失われた高度な文明を探る2人。その中でヴァレリアンは人としての真理を見つけ出す。」
SF大好きの私は期待してみたがいまいちだった。
力尽きた
「実在し、第2次世界大戦中にロンドンから祖国ポーランドに向かった密使ヤン・ノヴァクの悪戦苦闘を描写。本国ポーランドで大ヒットした、壮大なスケールのスパイスリラー。1944年、ロンドン。ポーランド亡命政府のミコワイチク首相はナチスドイツの占領下にある祖国ポーランドにやがてソ連軍が侵攻してくると知り、英国のチャーチル首相にソ連軍と戦うよう協力を求めるが、ソ連と微妙な関係が続く連合国はそれを拒む。そこでミコワイチクは部下ヤン・ノヴァクに、ナチスドイツ相手に武装蜂起するよう、ポーランド国内軍に指示を送るための密使になるよう依頼。ヤン・ノヴァクは祖国に向かうが……。」
ワルシャワ蜂起の直前の実話。ワルシャワ蜂起は連合国、ソ連からの応援がなく悲劇に終わるが、ポーランド人の誇りなのだ。
勝った勝った
猛暑続く
慶明戦制する
慶立戦勝利
危なかった
月下美人
早朝散歩も暑い
猛暑が続く
慶応病院皮膚科
蝉の合唱
モロッコで駱駝を引きし夏帽子
◇光
モロッコで駱駝を引きし夏帽子
あの頃の少女と同じ麦藁帽
⇒夏帽子をかぶっているのはラクダの手綱を引いている人でしょう。観光ラクダで作者は乗っているのかも知れません。
ちょっと漠然としずぎ。同じと言っても麦藁帽にそんなにバリエーションはないし今かぶっているのは誰なのかもわからない。
:モロッコで駱駝を引かせてもらった。駱駝はおとなしくてゆっくり歩くとゆっくり、止まると止まる、右側に寄れば右側と従順。とっても可愛い目をしてる。
麦わら帽子には懐かしい思い出があり、麦藁帽にリボンを結んだ少女がいた。
老年になってまた同じリボンの麦藁帽を見かけ、思わず顔を覗き込んでしまった。
◇長月
アステアのステップ軽くパナマ帽
夏帽子まぶかに朝の庭掃除
⇒アステアはアメリカのダンサー(らしい)。ミュージカル映画でパナマ帽をかぶって踊っていたのだろう。30年代の古きアメリカ。
朝と言えども夏の日差しはきつい。庭掃除につば広の帽子は欠かせない。
野里子さん選。
夏帽子まぶかに朝の庭掃除
→実体験でしょう。毎朝かかさない庭掃除。
勝山さん選。
アステアのステップ軽くパナマ帽
アステア、ステップ、パナマ、と何やらエキゾチック。
アステアが、皆よく知る人物であったならばなあ、と思う。
遊介さん選。
アステアのステップ軽くパナマ帽
→ フレッド・アステアと言えば、「雨に唄えば」。彼のタップダンスシーンはステッキと帽子は必須アイテムです。
「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」を見る。
「満男の担任の若くてきれいな先生(檀ふみ)が家庭訪問。そこへ偶然にも帰ってきた寅さん。いつものように若い先生に熱をあげる兄に、この位の娘がいてもおかしくないのよとたしなめるさくら(倍賞千恵子)。しかし先生には美しい母(京マチ子)がいた…。早くに夫を亡くし病弱でもあるこの女性の屋敷へ通い、懸命に彼女を元気づける寅さん…。“寅さん、人間はなぜ死ぬんでしょうね…。”「男はつらいよ」シリーズ第18作。」
京マチ子さんは95歳と長命だった。
庭のヤブラン。
ホトトギス。
百日紅。
あちこちに蝉の抜け殻。
トキワツユクサ。