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赤錆びた自転車横に白木槿
◇光
赤錆びた自転車横に白木槿
母眺め妻も眺めた木槿かな
⇒捨てられた自転車だろうか。長い間放置されている。でも木槿は残暑の光の中で花を咲かす。
一家の暮らしと共に咲いて来た木槿だろう。母も妻ももちろん自分もこの季節には眺めてきた。
馬空さん選。
赤錆びた自転車横に白木槿
色の対比と時間の対比を感じさせる句です。ただ、錆びた自転車は、類句が多いので注意が必要ですね。
蒼月さん選。
赤錆びた自転車横に白木槿
⇒恐らく舗装もされていない小道で木槿の生垣近くに長い間自転車が放置され赤さびが出ている。木槿の白と紅と赤錆が絵になる。
勝山さん選。
赤錆びた自転車横に白木槿
アパートの自転車置き場であろうか。
もう乗らなくなった自転車の傍らに、今年も白い木槿が咲いている。
野里子さん選。
赤錆びた自転車横に白木槿
→放りっぱなしの自転車の錆びと木槿の白の対比。絵画の様です。
:望月の別荘に長く乗り捨てられた自転車が立てかけられており白木蓮との色の対比が面白いので詠んでみた。
60年前に建てられた我が家の庭に白木蓮が咲いていた。あまり人気のない花で母も妻もぼんやり眺めていた。
MGC
竹内まりや
膨らみをつぶしてみたし桔梗かな
兼題は
「二百十日」 厄日、二百二十日。
「白露」 二十四節気のひとつ、新暦九月七日ころ。
「秋の潮」
「蟷螂」 かまきり、いぼむしり。
「唐辛子」 鷹の爪。
「桔梗」 きちかう。
膨らみをつぶしてみたし桔梗かな 光
あゆかさん、遊介さん、馬空さん、蒼月さん選。
:子供の頃の庭に桔梗が咲いていた。祖父が大切にしていたので触らなかったが、つぼみの膨らみをつぶしてみたい誘惑にかられた。
乗鞍を臨みて吊るす唐辛子 光
あゆかさん、三四郎さん選。
:母の実家の玄関の正面に乗鞍を臨むことができた。子供の頃はぼんやり眺めていたが、今でも目に浮かぶ。軒下に唐辛子が吊るしてあった。
秋の潮一つ二つと人の影 光
:これも子供の頃の情景。何となく寂しいなあと言う思いが残る。
蟷螂の金色の眼と鉢合わせ 光
:時々、庭に蟷螂が現れる。
指先の痛みに耐えし今日白露 光
:現状そのもの。
体調悪く、ほとんど作りっぱなしだったが、3句も選んでもらい幸せ。
庭の欅が台風で枝が捩れてしまった。Sさんんが枝払いをした。
ノウゼンカヅラ。
斑入りヤブラン。
百日紅。
薔薇。
診察
初風や千年杉の高尾山
◇光
初風や微熱の頬にそよそよと
初風や千年杉の高尾山
⇒不調の身体に秋の初風は心地よい。熱を持っているならなおさら。
高尾山は都内では有数の杉の古木の多いところ。いち早く秋風が吹き始めるでしょう。
蒼月さん選。
初風や微熱の頬にそよそよと
⇒俳句を詠んでいると、多少の病であっても季節の変わり目を肌で感じることができる。初風と微熱の取り合わせが上手い。
野里子さん選。
初風や千年杉の高尾山
→森林浴の効果抜群な風が吹いてきた。気持ちよい。
:この頃の体調を詠んだ。
高尾山の千年杉を微熱の中で思い出した。
庭の水盤のヒヨドリ。
Sさんがかなり剪定したので今年は無理かと思ったが咲いたよ。ノウゼンカヅラ。