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今年一年を振り返る

唇のしこりとしびれ
行く年やサハラ砂漠の駱駝の背
◇光
行く年やサハラ砂漠の駱駝の背
逝く年や従弟の遺影に話しかけ
⇒サハラ砂漠でラクダに揺られながら行く年に思いを馳せる。ちっぽけな悩みなど忘れて大きな時の流れに揺られている気分。
「逝く」が年と従弟の両方にかかっています。何を話しかけているのでしょう。一緒に遊んだ思い出か。
野里子さん選。
行く年やサハラ砂漠の駱駝の背
→実際に見た砂漠の景。行く年も豪勢に思えます。
勝山さん選。
行く年やサハラ砂漠の駱駝の背
駱駝の背がゆらゆらと揺れ、そのたびに時が過ぎて行くよう。
エキゾチックな年の瀬。
はなさん選。
行く年やサハラ砂漠の駱駝の背
サハラ砂漠のスケールの大きな景の中で「まあいいかな・・・来年もこのままで」と駱駝にゆられてみたいです。
:前句はモロッコで経験したサハラ砂漠の駱駝乗り。乗ったのはSさんで私は手綱をひかせてもらった。
後句は亡くなったばかりの従弟を偲んで詠んだ。
私の選句。
◇野里子
年歩むお薬手帳手放せず
⇒最近は医院だけではなく薬屋もかかりつけ薬屋というのがあるそうですね。頻繁に薬屋に通う作者。年が変わっても変わらない日常。
:何だか私の事みたい。
◇馬空
行く年や会ひたき人は先に逝き
⇒どなたか親しかった人が亡くなられた悲しい年だった。「先に」ということは作者と同年配か若い方でしょう。しみじみと故人を思っている年末です。
:年下の方に亡くなられるのは実に悲しい。
◇はな
耳元に猫の寝息や年流る
⇒早朝の寝床でしょうか。蒲団にもぐりこんでいた猫の寝息が聞こえる。今年もすぎようとしている。
:ほのぼのとあったかい。
◇勝山
行く年の歌番組に知らぬ歌手
⇒最近の歌手の栄枯衰退の激しいこと。覚えるひまもない。もっともこちとら覚える気もないが。
:歌番組も見なくなって久しい。
ゆげの会
年賀状の準備
餅搗の男も杵も湯気の中
餅搗の男も杵も湯気の中 光
三四郎◎餅搗きの場の熱気が描きだされている。「男も杵も」がうまい。
さら ○子供のころは家で餅搗きをしました。早朝から父も母も湯気の中で働いていました。出来るお餅の美味しかったこと!。
勝山 ○餅の湯気や米を蒸す湯気が、餅つきの主役をつつむ。活気づいている餅つきの臨場感が伝わってくる。
あかね○活気ある餅搗の光景で湯気の中をたらえたのが良いと思います。杵もと入れた事で皆の動きがみられます。
あゆか○湯気に包まれたやわらかな雰囲気が出ていますね。
野里子△蒸し上がった情景でしょうか、香もする。
遊介 △もち米を蒸す蒸気の中ではもちろん女衆も立働いています。
地吹雪や地を這うように渦を巻き 光
まーゆ○地吹雪体験ツアーというのがあるようです。幻想的な風景と怖さの一体。
あかね○吹雪をみていると渦をまいてますね。冷たい寒さを余計に感じます。良く観察したいと思います。
三四郎○まさに、地吹雪は地面で渦を巻いていますね。的確な写生です。
あゆか○青森の地吹雪を体験しましたがまさしくこの感じ雪が横から降ってきて。でも夜は津軽三味線に癒されました。
:日帰りスキーにいった時、地吹雪にあって車が動かなくなった時の体験を詠んだ。
舞ながら鳴きかわしてる夫婦鶴 光
夢路 ○まるで絵画を見ている様な気持ちになります。モノトーンに鮮烈な赤の点が二つ交差します。
あゆか○鶴の番いはいつも一緒、愛を確かめあって居るのでしょう。
:実際に見た風景。私とSさんみたい。
時立てば天に登るか龍の玉 光
はな ○竜となり天に登るわけではないが、ふっと思いつぶやいている。わが身に置き換えてしまいました。
:龍の玉は私の好み。天に登ってくれたらこれ以上のことはない。
くえ鍋に一度出会えば執しけり 光
まーゆ○
:今年はくえ鍋を二回も食べれた。
他の方の特選句。
初雪や灰にお焼きを埋めもして はな
野里子◎お焼きは信州の郷土料理。囲炉裏の灰に埋めたということで、山間の家だろうと想像でき、そこに集う家族の話し声も聞こえる。外は初雪。季語が効いている。
遊介 ○初雪降る外の寒さと家の内の囲炉裏の暖かさの対比が印象的です。
馬空 ○内と外、暖と冷の対比が、面白い。お焼きを灰に埋めるのは、祖母が、よくやっていたのを思い出しました。懐かしい景です。
三四郎○今日は初雪が降った。根雪にはならないだろうがこれから長い冬が始まる。囲炉裏の暖かさと手作りのおやきがこんな日の楽しみだ。
定宿に今年はひとり雪見酒 三四郎
さら ◎昨年までは夫婦?友人?と一緒だったのに今年はどういう理由か?ひとりで泊まっている。雪見酒を飲んでいるが孤独が身にしみる。
蒼月 ○毎年夫婦で行っていた定宿。今年はひとりだ。いつもはいるはずの妻(夫)に語り掛けながら、酒を飲む。雪が寂しさを募らせる。
あゆか○いつも二人で来ていた宿に今年は一人の寂しさが募ります。
まーゆ○毎年夫婦で恒例の旅でしたか。思い出一杯の宿。
野里子△毎年の恒例だったが今年は連れ合いはいない。ちょっと侘しい。
初雪の止みてはんなり銀河かな 夢路
糸 ◎初雪ははんなりがいい、キーンと底冷えの中、銀河ははんなり輝いて見えます。
あゆか○透き通るような夜空が美しい。はんなりですと月夜でも合うような感じですね。
あかね△初雪がやんで澄んだ空には銀河が大きく見える。美しい光景がみえます。はんなりと言う言葉はなかなか関東人には使いずらいですがこのような状況使うにか良くわかりません。感覚としては合う様に思えます。
蒼月 △はんなりとは上品で優雅な様。初雪が止んでしーんと静まり返った空に星が輝いている。これをはんなりと詠んだ。この比喩にやや違和感を感じたので△とした。
まろやかな雪に埋もれし安堵かな あゆか
夢路 ◎真っ白なマシュマロの様な雪が積もり、静かで音を吸い取る様な空間にいて何か安心する時間を過ごせるひと時。
糸 ○*山小屋か何かで、すっぽり柔らかな雪に包まれて、感じる安堵。考えているうちに、安堵は雪に埋もれてしまい、今は不安を感じていいるのでしょうか。。いいなと思いつつ、よくわかりません。
三四郎△「安堵」にはふたつの意味があって、安心するという意味と居所に安住するという意味。この句は後者の意味ととった。確かに雪はしずかに包み込んでくれる気がする。
蒼月 *雪に埋もれているものはなんでしょうか。民家ですか。
餅搗くや宙でくるんと杵さばき 野里子
はな ◎餅つきの一瞬をとらえ威勢の良さが伝わる。
糸 ○今餅搗きは特別行事、皆の前でカッコよく。
勝山 ○杵の軸を中心にして杵の先をくるんと回し、「さあ、いっちょやるか」という様子。人物の一瞬の癖をよくとらえている。
あかね○ベテランの人なのでしょう。かっこ良いです。杵を回してる人いますね。懐かしい餅搗の光景です。
蒼月 ○年季の入った餅つきですね。リズムと情景が目に浮かぶ。
あゆか○力自慢の見せどころですね。今はあまり見かけませんが。
三四郎*「宙でくるん」が実際はどういうしぐさなのかわからない。単に力自慢のポーズ? やったこともないし見たこともない。
土砂降りの夜に出掛けし鮟鱇鍋 遊介
あゆか◎雨だろうが約束は約束でもそこには熱々の友情と鍋が待っている。
山の日のたちまち暮れて牡丹鍋 あゆか
遊介 ◎山の夕暮れはつるべ落としのように早い。「今夜は仕留めた一匹で牡丹鍋にしようや」というマタギの会話が聞こえてきそうです。
蒼月 ◎牡丹鍋とは猪鍋のこと。冬の山間の日は短い。山で獲った猪を鍋にして食す。野性味あふれる情景である。
夢路 ○猪を捕えて血抜きをして準備していると、あっという間に山は暮れてしまいます。自家製の味噌で濃いめに味を調へて、さあ今から米焼酎のお供で鍋にしようか。
勝山 ○山里の宿か。温泉から部屋に戻ると、すでにとっぷりと暮れている。「さあて、お楽しみの牡丹鍋だ。」冬の季節感がじんわりと伝わる。
はな △山里の宿でしょうか、暮れていく寒さと鍋の暖かさが伝わります。
三四郎△とっぷりと暮れた山宿で新鮮な猪鍋だ。民宿の主が自分でしとめた獲物かも知れない。美味いだろうなあ。
寄鍋のくたつと葱の残りけり 野里子
勝山 ◎寄せ鍋を食べつくした終盤の様子が、愉快に表現されて俳味がある。「くたつと」が良い。
馬空 ○この句の魅力は、くたつの表現です。俳諧味がありますね
蒼月 △確かに、葱は残りがちです。煮えすぎてくたっとしている。
丹頂の一声鳴きて求愛す 蒼月
馬空 ◎簡潔な表現で、丹頂の生態の場面を切り取っています。好きな一句です。
糸 ○すぱっと、晴れやか。
はな ○雪上での神秘的な景が浮かびました。
あゆか○鶴の一声は長く尾を引いて遠く迄美しく響きます。カップル誕生!
三四郎*丹頂の求愛ダンスのときの鳴き声はひと声ではなくキュアキュアと続けて鳴いていると思うが。
きゅるきゅるとワイン開けをり榾の宿 はな
あゆか◎榾あかりに仲間の顔が輝いて至福のひと時、今年も楽しい事いっぱいあったね来年も宜しく。かんぱい!!
勝山 △コルクを抜く「きゅるきゅる」が印象的。榾の宿が意外で面白いが、今一つワインと溶け合わない。
遊介 △榾の宿ならば熱燗がいいなぁ。私の嗜好ですけれど。
蒼月 △囲炉裏のある家でワインを開ける。ただ、榾の宿は、ほたが赤々と燃えている家を外から見た光景のように思われるので、囲炉裏端の光景は少し違うかもしれない。
だるい
YY会忘年会
4月14日百蔵山 13名参加
6月9日大楠山 8名参加
8月4日御岳山 16名参加
11月10日秋川渓谷 城山 16名参加
来年の日程は
4月13日(土)花の登山
6月8日(土)梅雨入りの前の登山
9月28日(土)初秋登山
11月9日(土)低山での紅葉登山
来年の計画は候補がいくつか記載されている。
Imさんから私の体力に合わせていますと言われる。
誰かが1回目と2回目はおじさんばかりだと言う。
この会もImリーダーのおかげで年4回の計画で17,8年続いている。
メンバもだいぶ入れ替わったが、何時も10数人参加してる。
宴会は何時もながら大いに盛り上がる。
Imさんからどうして急に登れなくなったのかと聞かれたのでリウマチのせいで腕の痛みをかばってると筋肉が固まるらしくて登りが心臓パクパクになると言った。
Khさんが私は山の格好のままだと言うので着るものがそんなにないんだと答える。
最長老のDmさんが来てくれた。若者に交じって話してる。山で若者からあの方は何者ですかと聞かれ年齢を教えると皆びっくりする。
7年間秘書をしてくれたKrさん。第一回の参加。家族で参加してくれる。隣に座ってくれて食べ物を装ってくれて申し訳ない。
何時も最後尾の私の面倒を見てくれるMzさん。何時も山に誘ってくれたことに感謝されて恐縮至極。
スキーで怪我をしてリハビリ登山中のKmさん。剣、槍、北を登りたいと言う。ご主人のToさんと実に仲が良い。今日はSさん来ないのと聞かれた。
スキーの白酔会幹事と私のリハビリ登山に付き合ってくれるIwさん。凄い健脚。毎日凄く歩いてるみたい。
若手のNzさん。仕事が忙しいのに山もスキーも飲み会も良く付き合ってくれる。Kmさんの学校の先輩。いい男。
Ybさん。老骨に鞭打って参加すると言ってるが私より強い。笑い声が特徴。
Ksさん。仕事しっかり、旦那もしっかり、われわれともしっかり。Kmさんに誘われて参加。
Khさん。山、スキー、飲み会と付き合ってくれる。マラソンランナー。富士登山大好き人間。
Ngさん。山もスキーも私と付き合ってから参加してくれる。ゴルフは一流。海外経験豊富。
Nkさん。何時も陽気。彼の周りは笑いが絶えない。テニス、陶器など多彩。
Kdさん。山は凄い。毎週仲間を引き連れて登ってる。奥さんと一緒することも。
Szさん。標高差何百メートル以上は登らないと言ってる。
Tbさん。最初に登ったのが北岳だったかな。愛知の低山の会に入ってたが、関東に戻って参加。
最後の〆はNmさんに頼む。何しろ私とは50年程のお付き合い。山は無理無理誘ってる。
店の娘さんから美味しいお酒を提供してもらう。おかげで飲みすぎた。
以前、教えてくれた本「教誨師」の感想を聞かれたので面白いがきついと答えた。
体を心配してくれて恐縮。
帰りはふらついたが何とか帰った。
外套に美術館への切符あり
◇光
外套に美術館への切符あり
焼香に外套預け列の中
⇒一年ぶりに外套を着たらポケットに美術館の切符が入っていた。そうだった。前売りの切符を買って行く途中に彼女から行けないという連絡が入ってこっちも行く気が失せたんだった。と、勝手に物語を作ってしまいました。
外套を預けて焼香の列に並んでいるのでしょうが、「焼香に預け」はおかしいですね。「外套を預けて並ぶ通夜の列」ではどうですか。
:前句はこの頃、良く経験する。チケットはポケットに入れて忘れてしまう。三四郎さんの物語は面白い。
後句は従弟が亡くなったと報告を受けたが、旅行中でお葬式にけなかったので、行ったつもりで詠んだ。
私の選句。
◇野里子
外套の来て「フィヨルド」の絵の前に
⇒フィヨルドとは氷河による浸食によってできた入江。そのフィヨルドを描いた絵だから当然寒々しい風景だ。絵の前に外套を着た人が来た。絵が寒々しいからと言って絵を飾っている場所が寒いとは限らないけど・・。
:外套にフィヨルドの絵を持ってきたところが面白い。
◇馬空
外套や星の名所は過疎の村
⇒満天の星空が売りの村はたいていは高所にありますね。過疎の村だから照明も少ない。夜空はきれいですが外套は必携です。
:満天の星空に外套を着て見上げる。想像しただけでも美しく寒い。
◇勝山
捨てがたきコロンボめいたコートかな
⇒そうとうくたびれたコートなんでしょうね。着古して型が身体の一部のようになっている。あ、このシミはあの時のこぼしたシミだ、とか思い出もたっぷり。
:コロンボは一時期良く見た。コートが特徴でした。
◇遊介
甲冑のやうな外套抱えをり
⇒これはレザーのコートでしょう。しかも艶のある真っ黒の。不思議とコートはその持主の人柄を表しますね。この人物は心にも甲冑のような鎧をまとっているのかな。
:着てるのは中年おじさんかな。古いタイプの頑固者。
◇三四郎
外套の駅長が指す終電車
:ノスタルジーの世界に迷い込む。
七福の会
12月18日。まだ時差ボケが抜けきらず、時々昼間でもがくんと眠くなる。
七福の会に出かける。
行く途中のポインセチア。
パンジーと花キャベツ。
七福に向かう途中、Tnさんと一緒になる。小田急ビルが工事中で道がわからなくなったが私の前をさっさと歩いて誘導してもらった。杖を突いてるが歩くのは早い。
今日は久しぶりに9人そろって参加。早めに行ったつもりだったが日にちを間違えたMnさん以外、揃っていた。Mnさんは遅れて駆けつけた。
Htさんが元気に復活され、その説明を聞く。かなりシビアな状況だったようで回りは相当に心配したようだ。自分の事より私の体を心配して頂いたので恐縮する。
Tnさんは、来る時に一緒で歩くのが早かったので、心配する方もいるが大丈夫と思う。Tnさんとこんなに長くお付き合いできるとは光栄。
Mnさんは、来ないので電話したら奥さんが出られてMnさんを呼ぶ。あらら日にちを間違えていた。大急ぎで参加してくれてご苦労さん。
Ikさんは、奥さんの介護で来られないかと思ったが介護を代わってもらって参加。生活が一変したようだ。
Dmさんは、買い物に行くのに速足で歩くと聞いてさすがと思う。山の仲間が何時も歩きの早いのに驚いてる。
Nuさんは、自分の力でものをつくれた我々の時代は幸せだと言い、同感です。
Trさんは、昨日に続いて山梨から参加。ゴルフを私が参加しなくなったので仲間がいないとぶつぶつ言われる。
Sjさんは、Sさんとご夫妻と一緒の山形旅行の話をした。私は体調を崩して欠席。Sさんから状況を詳しく聞いてたので微笑ましく思う。
皆がそれぞれ話をして楽しい昼食会だった。
帰りはぐったりしてしまった。
YH会
亡くなった従弟のお参り
カサブランカ
エッサウィラ観光
マラケシュ
カスバ
トドラ渓谷
サハラ砂漠の駱駝ツアー
サハラ砂漠に向かう
フェズ
「フェズの起源は紀元前に遡ると言われることもあるが考古学的な根拠は無く、半ば伝説として扱われている。紀元前40年ごろにはフェズから北西に50km離れた場所に建てられたローマ都市のヴォルビリス(昨日遺跡を見学)が繁栄しており、同時期のフェズには公衆浴場が存在していたと伝えられている。」
「フェズは789年にベルベル人(北アフリカの遊牧民族)のイドリース1世によって建てられた街。808年にイドリース2世が王宮を建てて移り住むと、イドリース朝の首都となった。」