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金柑をかじりて思う祖母のこと
◇光
金柑の蜂蜜漬けは祖母十八番
金柑をかじりて思う祖母のこと
⇒蜂蜜漬けって金柑に蜂蜜をまぜて加熱して作るものらしいですが、十八番というほど味に差が出る料理なんでしょうか。よく作ってくれたという意味ならわかりますが。
後句もおばあちゃんの味です。味が誰かの思い出と結びついているのはよくわかります。
:飛騨高山の母の実家の祖母が、風邪ひくとすぐにお湯に溶かして飲ませてくれた。
金柑をかじることがたまにあるが、すぐに祖母の事を思い出す。優しい祖母だった。
私の選句。
◇あかね
金柑の皮香りたち地熱あり
⇒明るい秋の日に照らされた金柑の木を想像しました。もいで嗅ぐといい匂いがした。地面も日光に照らされて暖まっている感じ。
:地熱とは面白い。
◇夢路
金柑やバイタリスつけアイビーカット
⇒バイタリスはライオンのヘアーリキッド。昔からあるロングセラーですね。アイビーカットも昭和の匂い。柑橘系の香りが金柑との共通項。
:若い時の夢路さんかな。
◇はな
一粒の金柑握る赤子かな
⇒ピンクの小さなこぶしに黄色い金柑が握りしめられている。両方とも丸くて小さいもの。健康的な明るい取り合わせです。
:うちの孫がすぐに浮かんだ。
◇勝山
金柑にまとはりつくや雨の粒
⇒雨があたって丸い実を回り込むように伝って落ちるしずく。たぶん作者はあきずに眺めていたのでしょう。
:まとわりつくとは、私には思いつかない。
◇三四郎
金柑をかじつてじつとかくれんぼ
:子供の頃、この経験はないが懐かしさがあふれてくる。
読み残していたSF「大尉の盟約」下 ロイス・マクマスター・ビジョルドを読み終わる。
SFは大好きで以前は凄く読んでいた。ビジョルドの作品はほとんど読んでいると思う。